クラシック作曲家入門~サン=サーンス~

クラシック作曲家入門

サン=サーンスは19世紀から20世紀にかけてピアニスト、オルガニスト、作曲家として活動した音楽家です。

彼の音楽は、バッハやモーツァルトなどの古典派音楽を踏襲しつつも自身の時代の新たな音楽技法を積極的に取り入れて融合させた、独自の音楽スタイルが特徴です。

その明快な構造と洗練された旋律、そして楽器の特性を生かした作品は、現在も世界中の音楽愛好家から愛されており、世界中で演奏されています。

生涯で300曲以上の作品を残した多作家としても知られており、フランス音楽の発展に多大な貢献を残しました。

今回はそんなサン=サーンスの生涯や代表曲についてご紹介します!

サン=サーンスの生涯

サン=サーンスは3歳で作曲を始めた神童で、86歳で没するまで膨大な作品を残しました。

また、当時のフランスの作曲家としては珍しく、交響曲や協奏曲などのオーケストラ曲、室内楽曲、ピアノ曲など数多くのジャンルで傑作を残し、フランス音楽の国際的な評価を高めました。

まずは彼の生涯について解説します。

少年期

サン=サーンスは1835年、フランスのパリで生まれました。

生後2か月で父が亡くなり、母と大叔母の二人に育てられました。

10歳の時点ですでにコンサートデビューを果たし、「新しいモーツァルト」という称号を与えられました。

サン=サーンスはは13歳の年にパリ音楽院に入学し、作曲を学び、作曲家としてのキャリアを歩み始めました。

青年期~壮年期

1853年から教会のオルガニストに就任したサン=サーンスは、その後1861年からは教会音楽家を要請する学校の講師としても勤務し、生涯の友となる音楽家のフォーレと出会いました。

サン=サーンスは1871年、声楽家のロマン・ビュシームとともに、フランス音楽の復興のために、フランスの作曲家への助力などを行う国民音楽協会を設立しました。

30代後半からはヨーロッパやロシアでの演奏旅行を行いました。

1880年代には、交響曲第3番や「動物の謝肉祭、ヴァイオリン協奏曲第3番など数々の傑作を世に送り出しました。

高齢期

サン=サーンスは晩年も精力的に音楽活動に励み、世界各地で演奏を披露していました。

1900年のパリ万国博覧会ではカンタータを演奏し、その後も21年の最終活動まで演奏活動を行いました。

彼の生涯は1921年に旅先のアルジェリアのアルジェで幕を閉じました。

サン=サーンスがフランス音楽全体にもたらした影響

サン=サーンスは作曲活動以外にもピアニストやオルガニストとして積極的に演奏活動を行いました。

また、サン=サーンスが活動した19世紀後半はフランス音楽において作曲活動が悪鬼を取り戻していた時代であり、サン=サーンスは指導的な役割を担っていました。

彼の多彩な才能と幅広い活動はフランス音楽全体の発展に寄与しました。

さらに、彼の伝統を維持しながら新しい様式を組み入れた音楽スタイルは、のちのフランスの作曲家に多大な影響を与えました。

サン=サーンスの印象に残るエピソード3選を紹介!

サン=サーンスは几帳面で細やかな性格で、知的な一面をもち、音楽家との交流を積極的に行う社交性も持ち合わせていました。

自宅ではサロンを開き、音楽家や音楽愛好家と親交を深めたほか、弟子への指導も行っていました。

とび抜けた神童ぶりを発揮!

サン=サーンスは2歳半でピアノを弾き始め、3歳5か月の時に最初の作曲を始めたとされています。

また、自然科学の実験を行ったりラテン語とギリシャ語の文章を読んだりなど、音楽以外の分野でも優れた才能を発揮しました。

多様な分野への関心

サン=サーンスは作曲活動や演奏活動、過去の音楽作品の校訂などの活動を行う一方で、評論やエッセーなどの執筆活動、天文学や自然科学など様々な分野に関心を示しました。

旅行好きの性格

サン=サーンスは旅行好きで晩年には東南アジアやエジプトなど世界各国を訪れました。

この経験から彼の音楽にはエキゾチックな要素が取り入れられるようになりました。

サン=サーンス」の代表作をご紹介します!

サン=サーンスは古典的な形式美と革新的な和声を融合させた独自の様式で知られています。

そんなサン=サーンスの代表作をいくつかご紹介します!

死の舞踏

骸骨が墓場でヴァイオリンを弾く様子を描いた作品です。

楽曲全体に漂う不気味でユーモラスな雰囲気が特徴です。

ピアノ協奏曲第5番『エジプト風』

エキゾチックな雰囲気が特徴の協奏曲です。

楽曲の随所に、サン=サーンスが旅行で訪れた中東の、音階や民族音楽の影響がみられます。

ヴァイオリン協奏曲第3番

ハバネラ

チェロ協奏曲第二番

交響曲第3番『オルガン付き』

本楽曲はオルガンを使用した壮大な交響曲です。

特に終楽章はその力強さからも印象的です。

「動物の謝肉祭」より『白鳥』

さまざまな動物を音楽で描写した組曲「動物の謝肉祭」のなかでも特に有名なのがこの「白鳥」です。

序奏とロンド・カプリチオーソ

オペラ「サムソンとデリラ」

本楽曲は聖書の物語に基づいた壮大なオペラ曲です。

なかでも『バッカナール』や『あなたの声に心は開く』などが有名です。

おわりに

クラシック作曲家入門シリーズ、今回はシューマンについてご紹介しました。

古典派の音楽と新たな表現様式を融合させた音楽スタイルを確立させたサン=サーンスは幅広い音楽活動を行い、フランス音楽の発展に大きく貢献しました。

次回の作曲家紹介もお楽しみにお待ちください!

過去のクラシック作曲家入門の記事は、下記リンクよりご覧いただけます。

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