普段自分からクラシック音楽を聴く機会はなかなかない、、、という方でも、よく見るバラエティ番組やアニメなどでクラシック音楽を耳にすることはあるでしょう。
今回はテレビ番組でよく使われるクラシック音楽を10曲ご紹介します!
音源も併せてご紹介しますので、併せて聴いてみると「曲名は知らないけど聴いたことある!」となる方も多いと思います!
また、その楽曲の背景や作曲者についても解説いたしますので、これからテレビでその曲が流れたときにより楽しめること間違いなしです!
それでは早速見ていきましょう!
- テレビ番組・ドラマ・アニメで聴いたことある!有名クラシック音楽10選
- ①モーツァルト:ホルン協奏曲第1番(いきなり黄金伝説、料理ができたとき)
- ②ムソルグスキー:『展覧会の絵』より「キエフの大門」(ナニコレ珍百景)
- ③サン・サーンス:『動物の謝肉祭』より「白鳥」(マツコ&有吉の怒り新党)
- ④イェッセル:おもちゃの兵隊のマーチ(キューピー3分クッキング)
- ⑤ワーグナー:ワルキューレの騎行(林先生が驚く!初耳学)
- ⑥ベートーヴェン:交響曲第7番
- ⑦ベートーヴェン:交響曲第9番より第4楽章「歓喜の歌」(新世紀エヴァンゲリオン)
- ⑧エルガー:行進曲「威風堂々」(ドラマ「相棒」)
- ⑨ショパン:エチュード第4番Op.10-4(アニメ四月は君の嘘)
- ⑩ヴェルディ:『レクイエム』より「怒りの日」(衝撃的な場面)
- テレビで流れるクラシック音楽も背景を知ることでより一層楽しめます!
テレビ番組・ドラマ・アニメで聴いたことある!有名クラシック音楽10選
今回はバラエティ番組やドラマ、アニメでよく使われているクラシック音楽を10曲ご紹介します!
その楽曲が使われている番組名も併せてご紹介しますので、どの曲がどの作品に使用されているのかもお分かりいただけます!
どれも名曲ばかりなので、曲について気になった方はぜひ、フルバージョンで聴いてテレビで使われている部分以外もお楽しみください!
①モーツァルト:ホルン協奏曲第1番(いきなり黄金伝説、料理ができたとき)
モーツァルトのホルン協奏曲第1番は、ホルン奏者にとって最も重要な作品の一つです。
この作品はモーツァルトの晩年の1971年に、彼の友人である当時有名なホルン奏者のために書かれました。
この楽曲はホルンの美しく感情的な音色を最大限に生かした作品として評価されています。
また、モーツァルトの作品としても、彼の類まれなる作曲スキルを遺憾なく発揮した作品であると言われています。
この楽曲はバラエティ番組「黄金伝説」内で料理を紹介するシーンで用いられたことで日本で有名になりました。
②ムソルグスキー:『展覧会の絵』より「キエフの大門」(ナニコレ珍百景)
この曲で特に有名なフレーズは8分18秒あたりからの盛り上がりの部分ではないでしょうか?
この曲の作曲者ムソルグスキーはロシアの作曲家で、ロマン時代のロシア音楽の先駆者です。
彼の作品の多くはロシアの歴史や童話に影響を受けており、この楽曲もロシアのサンクトペテルブルクで行われた展覧会からインスピレーションを受けています。
この楽曲はテレビ番組「ナニコレ珍百景」で珍百景が紹介されるときに用いられます。
③サン・サーンス:『動物の謝肉祭』より「白鳥」(マツコ&有吉の怒り新党)
この楽曲はフランスの作曲家サン・サーンスによって作られた組曲の中の一曲で、この組曲を構成する14曲にはそれぞれ異なる動物がモチーフにされています。
13番目の楽曲である「白鳥」は、もとは1台のチェロと2台のピアノのために作曲されました。
現在に至るまでにより多くの楽器で演奏されるように編曲されましたが、今でもチェロのソロ曲の中でも名作として知られています。
チェロの流れるようなメロディーは、白鳥が水面を優雅に泳ぐ姿を彷彿とさせます。
この楽曲はバラエティ番組「マツコ&有吉の怒り新党」で視聴者からのお便りを紹介するシーンで用いられています。
④イェッセル:おもちゃの兵隊のマーチ(キューピー3分クッキング)
この楽曲は1987年にドイツの作曲家イェッセルによってピアノソロ曲として書かれました。
1905年に彼自身がオーケストラ用に編曲したことで、この楽曲は一躍世界的に有名になりました。
楽曲では、おもちゃの兵隊たちが夜になっておもちゃ箱から飛び出し、意気揚々とパレードを始める様子や、朝が来て日が差し込むと慌てておもちゃ箱に戻っていく様子などが描かれており、とてもファンタジーな内容になっています。
この楽曲はキューピーの「3分クッキング」で用いられています。
⑤ワーグナー:ワルキューレの騎行(林先生が驚く!初耳学)
この楽曲は19世紀ドイツの作曲家ワーグナーが書いた楽劇『ワルキューレ』の第3幕冒頭で演奏される楽曲です。
大編成のオーケストラで演奏されており、大迫力が伝わると思います。
ワーグナーは楽器ごとに異なる役割を当てており、トロンボーンやトランペットは主人公ワルキューレの心情、木管楽器と弦楽器は馬のいななきや、嵐・風の音をあらわす効果音としての役割を担当しています。
この楽曲はバラエティ番組「林先生の初耳学」で用いられているほか、映画でも数多く使われています。
⑥ベートーヴェン:交響曲第7番
この楽曲はベートーヴェンが作曲した9つの交響曲の中で、第5番「運命」や第6番「田園」と並ぶ代表作です。
交響曲とは別名「シンフォニー」とも呼ばれ、時代と共に多くの交響曲のしきたりが作られましたが、ベートーヴェンの交響曲はそれらのしきたりに囚われない大胆な形式が特徴です。
この交響曲第7番では特にその「リズム」が革新的とされています。
ぜひ特徴的なリズムに注目して聴いてみてください。
この楽曲はドラマ「のだめカンタービレ」の主題歌として用いられました。
⑦ベートーヴェン:交響曲第9番より第4楽章「歓喜の歌」(新世紀エヴァンゲリオン)
同じくこちらもベートーヴェンの交響曲で通称「第九」と呼ばれています。
交響曲第9番といえば、日本では年末シーズンに必ずといっていいいほど流れるので、多くの方が聞いたことあるでしょう。
この楽曲がこのシーズンに流れるようになったのは、1940年にNHK交響楽団が演奏した「第九」がラジオで全国放送されたことがきっかけです。
「第九」の第4楽章は合唱が入っているのが最大の特徴です。
通常交響曲には歌唱は入りませんが、この楽曲では歌手や合唱団が入り、「歓喜の歌」を歌います。
この楽曲はアニメ「新世紀エヴァンゲリオン」内の挿入歌として用いられました。
⑧エルガー:行進曲「威風堂々」(ドラマ「相棒」)
この曲はイギリス生まれの作曲家エルガーによって作られました。
楽器商の子供として生まれたエルガーは幼いころから音楽に親しんでいましたが、本格的に作曲を始めたのは30歳ごろで、独学で学んだとされています。
エルガーの代表作である行進曲「威風堂々」は、ロンドンでの初披露の際には大好評のあまりアンコールを2度も行った、という逸話があります。
オーケストラの壮大で重厚感があるメロディーが特徴で、式典でもよく用いられます。
この楽曲はドラマ「相棒」内で使用されました。
⑨ショパン:エチュード第4番Op.10-4(アニメ四月は君の嘘)
エチュードとは「練習曲」という意味で、ショパンが作曲したエチュードはテクニックを磨けるだけでなく曲自体も非常に美しいため、音楽的にも高い評価を受けています。
ショパンが作曲したエチュードは27作品あり、中でも作品10と25が人気です。
作品10の第4番は、ショパンのエチュードの中でも難曲とされており、左右両方の手に素早い動きが求められます。
鮮烈なイントロが印象のこの楽曲は、アニメ「四月は君の嘘」で使われました。
⑩ヴェルディ:『レクイエム』より「怒りの日」(衝撃的な場面)
この楽曲はイタリアのオペラ作曲家ヴェルディによって作られました。
レクイエムとは「安息」という意味で、死者が安らかに天国に行けるように神に祈るための楽曲とされています。
この楽曲の中でも印象的なのが第2曲「怒りの日」で、合唱団の迫力のある歌声やトランペットのファンファーレはキリスト教における世界の終末である「最後の審判」を彷彿とさせます。
この楽曲は、数多くのテレビ番組で衝撃的なシーンや、怒りを表すシーンで用いられます。
テレビで流れるクラシック音楽も背景を知ることでより一層楽しめます!
本日はテレビ番組でよく耳にするクラシック音楽10曲をご紹介しました、いかがでしたでしょうか?
テレビ番組で用いられるクラシック音楽には、有名な作曲家によって作られ今でも世界中の音楽愛好家から愛されている作品が数多くあります。
興味を持っていただけた方はぜひ、同じ作曲家の他の作品や、同時代の作曲家の作品なども聴いてみてください!

