名前は知らないけど聴いたことある!クラシック音楽10選

クラシック音楽紹介

クラシック音楽についてあまり知らない、という方でもテレビCMや映画などで耳にする機会はあるでしょう。

曲名は知らなくても日常生活において「このクラシック曲よく聞くな」「この曲は有名なクラシック曲だな」と感じることは多いのでないでしょうか。

今回は、「名前は知らないけど聴いたことあるクラシック曲」を10曲ご紹介します!

実際に演奏されている動画も併せてご紹介しますので、クラシック音楽にあまり馴染みのない方も、この機会にぜひクラシック音楽に触れてみてください!

名前は知らなくても聴いたことある!定番クラシック曲10選

今回はみなさんがテレビ番組や映画で一度は耳にしたことがあるような定番クラシック音楽を10曲紹介します。

作曲者についての情報や楽曲の魅力ポイントなども音源と共に併せてご紹介します!

楽曲について知識をつけたうえで聴いてみるとそれまでとは一味違った楽しみ方ができますので、ぜひ音源を聴きながらご覧ください。

①バッハ:「G線上のアリア」

この曲は様々なドラマや映画で使用されているので、耳にしたことがある方も多いでしょう。

「G線上のアリア」の作曲者は「音楽の父」と呼ばれるヨハン・セバスティアン・バッハです。

17世紀に作曲されたこの曲はもともとは「管弦楽曲第3番」と呼ばれる組曲の中の1つでした。

後世になって、独奏バイオリンとピアノによって演奏できるように編曲されたのが、私たちに耳馴染みのある現在の「G線上のアリア」です。

G線とはバイオリンの中でも最も低音域の弦の名称で、この曲は一貫してG線のみで演奏できるように編曲がされています。

②ヴィヴァルディ:「四季」より春

この曲の作曲者はバロック時代に活躍したイタリアの作曲家、ヴィヴァルディです。

彼は数多くの協奏曲を残したことから「協奏曲の父」と呼ばれています。

協奏曲とは、独奏する楽器と、他の楽器が合奏する演奏形式のことで、コンチェルトとも呼ばれます。

彼が作曲した協奏曲である、組曲「四季」の中でも特に有名なこの「春」は3楽章から構成されており、小鳥たちが楽し気にあいさつする陽気な春の情景が描かれています。

③モーツァルト:「アイネクライネナハトムジーク」

モーツァルトの曲の中でも特に有名なこの作品は世界中のクラシック愛好家から愛されています。

曲名の「アイネクライネナハトムジーク」とはドイツ語で「小さな夜の音楽」を意味します。

モーツァルトの代名詞であるこの曲は、彼ならではの明るくて華やかな旋律と、繊細で緻密な構成が魅力です。

④ショパン:「別れの曲」

ショパンの代表作であるこの曲は、音楽家からの評判が非常に高く、世界中のコンクールやコンサートで演奏されています。

この曲は繊細で美しい旋律が魅力ですが、その背景にはショパン自身の恋人や故国との別れが反映されていると言われています。

その哀愁漂うメロディは映画やドラマなどの感動的なシーンにしばしば用いられることで、作品の世界観をより確固たるものにしています。

⑤シューベルト:「アヴェマリア」

通称「アヴェ・マリア」として知られるこの曲は、シューベルトによって作曲され、イギリスの小説家ウォルター・スコットの叙事詩「湖上の美人」を原作としています。

シューベルトは数多くの歌曲を作曲し、「歌曲王」の異名をもつ作曲家です。

その中でも傑作とされるこの曲は数多くの歌手によって歌われており、ディズニー映画やアニメ「フランダースの犬」など数多くの有名作品で使用されています。

⑥チャイコフスキー:バレエ音楽「くるみ割り人形」より花のワルツ

バレエ音楽「くるみ割り人形」はクラシック・バレエの黄金時代とされる19世紀後半にチャイコフスキーによって作曲され、彼が作曲した「3大バレエ音楽」の中の一作です。

「くるみ割り人形」では短く印象的なフレーズを繰り返す構成が特徴で、同じ旋律を繰り返しながら次第に音量を大きくすることで、聴く人に迫力が伝わります。

中でもこの「花のワルツ」は金平糖の妖精たちが踊る様子を表現しており、ハープの美しい音色から始まる甘い旋律が魅力です。

⑦グリーグ:組曲「ペール・ギュント」より朝

ノルウェーの国民的な作曲家であるエドヴァルド・グリーグによって作られた曲の中でも特に名作として名高いのが、この「ペール・ギュント」の「朝」です。

この曲はノルウェーの劇作家イプセンが書いた劇詩をもとにしており、本作が舞台化されるにあたりグリーグに作曲が依頼されたという背景があります。

曲中ではグリーグの得意とする叙情的な表現が発揮されており、ノルウェーらしい情景や気分が描写されています。

⑧ドビュッシー:「月の光」

この曲はドビュッシーがパリ音楽院在籍時に20歳で作曲した歌曲です。

「月の光」というタイトルは詩人ヴェルレーヌが書いた「月の光」に関係しており、この詩では18世紀の西洋貴族の宴や騎士の物語がノスタルジックに表現されています。

ドビュッシーの「月の光」では、詩がもつ繊細な表現と哀しさと美しさが織り交ざる作品の雰囲気を彷彿とさせ、まるで絵画のような役割を果たしているとも言われています。

楽曲のメロディーはシンプルですが、演奏者には繊細な技術や豊かな感情表現が求められます。

⑨ラヴェル:「ボレロ」

「ボレロ」はバレエ音楽で、構成は2つの主題が少しずつ音量を上げながらひたすら繰り返される、作曲当時としては珍しいかたちです。

シンプルな構成ですが、多彩な楽器によって音色を変えながらゆっくりと楽曲が高揚していくスタイルは、独特の魅力で聴くものをひきつけます。

演じれられるバレエ作品自体も今までのバレエ作品ではあまり見られなかった展開がなく抽象性が高いストーリーとなっており、当時のバレエ作家や作曲家が新しい流れを作ろうとしていたことが感じ取れます。

⑩ヨハンシュトラウス:「美しく青きドナウ」

「美しく青きドナウ」はウィーンで活躍しウィーン風ワルツの黄金時代を築いた作曲家ヨハンシュトラウスによって書かれた曲で、彼が書いたワルツの中でも最も有名な作品です。

当時パリ万博やロンドンでこの曲が演奏されると大ヒットし、今でも世界中で親しまれています。

毎年1月1日ウィーンフィルハーモニーが主催し世界中で中継放送されるニューイヤーコンサートでは、この曲がアンコールの定番です。

おわりに

今回はクラシックに馴染みがない方でも聴いたことがあるであろうクラシック音楽10選をご紹介しました。

本記事で紹介した楽曲はどれも世界中のクラシック愛好家からも愛される選りすぐりの名作です。

「クラシック音楽について詳しくなりたい!」「クラシックって何から聞けばいいの?」とお考えの方は、ぜひ今回紹介している楽曲や、同じ作者の楽曲を聴いてみてください!

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